193㌔一方通行に ジャワ島横断高速道 あすから帰省本格化
レバラン(断食月明け大祭)帰省が本格化する30日から、ジャワ島横断高速道路(トール・トランスジャワ)で、193キロにわたる一方通行や反対車線を渋滞車線に加える「コントラフロー」などの交通規制が始まる。ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の肝いりインフラ事業として進められた同高速道は、西端メラックから東ジャワ州プロボリンゴまでを供用する。
一方通行となるのは、西ジャワ州カラワン県のチカンペック高速道70キロ地点(東ジャカルタ区チャワン起点)にあるチカンペックウタマ料金所から、中部ジャワ州西ブルブス県の263キロ地点(同)にある西ブルブス料金所まで。時間は午前9時~午後9時。Uターンラッシュでは同様のルートで方向を首都圏行きに変えて実施する予定。
コントラフローは、西ジャワ州ブカシ県のチカンペック高速道29キロ地点(同)にある旧チカランウタマ料金所~61キロ地点(同)間で行う。時間は午前6時~午後9時。帰省ラッシュではジャカルタ行きの車線を、Uターンラッシュではブカシ行きの車線を減らす。
実施期間は帰省ラッシュが予想される5月30、31、6月1、2日と、Uターンラッシュの6月8、9、10日。ブディ・カルヤ・スマディ運輸相は26日、期間中は普段の約2倍にあたる1日15万台の自動車がジャワ島横断高速道を利用すると予測している。
また、高速道管理ジャサマルガは渋滞緩和のため、高速道で進む各種建設工事を5月26日から6月15日まで停止すると発表した。
料金は27~29日、6月10~12日、西端メラックから現在の東端プロボリンゴまで77万5500ルピア、ジャカルタから中部ジャワ州スマランまで34万9500ルピア、ジャカルタからスラバヤまで67万5500ルピアなどの通常料金から15%割り引かれる。
これまで渋滞が悪化していたチカランウタマ料金所は23日に閉鎖し、チカンペックウタマ、カリフリップウタマ両料金所に統合された。このため途中の料金所で止まらずにジャカルタ~チカンペック間を通れるようになった。ジャワ島横断高速道は2021年までにメラックから東ジャワ州バニュワンギまで1148キロを貫通させる予定だ。(上村夏美)