暴動で153人逃走 リアウ州刑務所 14人行方不明
11日未明、リアウ州シアック県シアック・スリ・インドラプラ刑務所で暴動が発生、受刑者が所内に火を付け、大半の区画が全焼した。153人が逃走し、うち14人の行方が分かっていない。同州警が同日発表した。州警は軍と協力し、検問を行うなど捜索を続けている。地元メディアが報じた。
暴動は、同刑務所で行われた覚せい剤の検査で、受刑者の一部が所持、使用していたことが発覚し、刑務官によって体罰が加えられたことが背景にあるとみられる。州警は主犯格とみられる受刑者らに詳しい事情を聴いている。
同刑務所には計648人の受刑者が収容されていた。施設の大半は火災の影響で使用できなくなり、615人が州内の刑務所などに移送されている。
暴動では、刑務官、受刑者双方に負傷者が出たとみられるが、詳しい人数や負傷の程度は不明。死者は確認されていない。
州警は国軍とともに、県外へ向かう主要道などで検閲を実施、これまでに逃走者139人を拘束した。
一方、残りの14人に関しては、刑務所内の火災で受刑者のデータが消失したため、逃走者の特定が遅れているという。(大野航太郎)