電動キックボードシェア BSDシティで試験開始 グラブとシナールマス
配車サービス大手グラブと不動産開発シナールマスランドは9日、シナールマスが開発するバンテン州南タンゲラン市のBSDシティで、電動キックボードのシェアサービス試験事業を開始した。計50台が5カ所の駐車場に配置され、ことし半ばまで無料で利用できる。
事業は都市機能強化などで両社が3月に締結を発表した業務提携に基づく。グラブの電動キックボードシェア、レンタル事業「グラブホイールズ」はシンガポールで有料サービスを開始しており、国内でも有料化を目指す。
電動キックボードは、スマートフォン向けに提供されている、グラブホイールズ公式アプリ(ベータ版)のバーコード読み取り機能を利用して借りることができる。アプリには最寄りの駐車場へ案内する機能もある。
ことし6月までに台数、駐車場数を増やす予定。グラブホイールズの機能は将来的にグラブ公式アプリに統合される予定で、決済に関してはリッポーの電子マネー「オフォ(OVO)」と提携するという。
電動キックボードのシェアサービスをめぐっては、米新興企業の「ライム」やウーバー元幹部が設立した「Bird」などが欧米での普及を進める一方、歩行者の邪魔になるとして規制する動きも出ている。(大野航太郎)