解散求める動き広がる イスラム強硬派FPI ネット署名29万

 インドネシアで台頭するイスラム強硬派によるジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)政権批判運動の急先鋒で、激しい街頭行動で知られるイスラム擁護戦線(FPI)について、強制解散を求める動きが広がっている。オンライン署名サイト「Change.org」では「FPIの許可を停止せよ」との署名が9日午後9時までに約29万人分集まった。政権側の対応が注目される。
 署名運動は6日に開始され、呼び掛け人は「インドネシアでのFPIの団体許可が終了するのを機に、許可延長に反対しよう。この団体は急進的で、暴力を支持しており、(政府が2017年に解散させたイスラム強硬派組織)HTIの支持者だからだ。署名を広げ、安全で平和なインドネシアをつくろう」と訴えている。
 地元メディアによると、FPIの5年間の社会団体許可は6月20日に期限が切れる。団体許可の所轄は内務省。
 これに対し、Change.orgには7日、「FPI存続を支持する」との署名が立ち上がり、9日午後9時時点での署名は約10万人分となった。
 呼び掛け人は「FPIは災害被災者救援などで常に肯定的な貢献をしている。人々が助けが必要なときに、FPIが常に存在するように」と主張している。
 FPIは約20年前のインドネシア民主化の過渡期に活動を開始、カラオケ店から「宗教的異端」「共産党の残党」まで、自らが「反イスラム」とみなす者を直接行動で攻撃し、ときに乱闘沙汰を演じてきた。
 当初は100人程度が隊を組んでの直接行動で注目される程度だったが、近年は華人キリスト教徒のアホック元ジャカルタ特別州知事追い落とし運動や、4月の大統領選での野党プラボウォ候補支援の大規模集会などで、政界勢力との連携も目立っている。大統領選後にプラボウォ候補が開いた「勝利宣言」集会では、サウジアラビアで亡命状態にあるハビブ・リジック・シハブFPI代表の帰国を求める連呼が起きた。(米元文秋)

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