日本の伝統文化に触れて JJS幼稚部 子どもの日の集い
バンテン州南タンゲラン市にあるジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部(吉野恵理子園長)は6日、「子どもの日の集い」を開いた。毎年端午の節句にあたるこの時期に、日本の伝統文化に触れてもらおうと実施しており、4月に入園した園児たちにとっては初めての大きな行事となった。
会は園児たちの歌「こいのぼり」で始まり、続いて吉野園長がショウブの葉など子どもの日にまつわる縁起物の由来について寸劇をしながら説明。鬼に遭遇した猟師が隠れたショウブの葉は剣に、ヨモギの葉は炎に見えたことから、鬼が逃げて行くところを演じた。猟師が鬼に追いかけられる場面では大きな笑いが起こった。
子どもの日にこいのぼりを飾ることについては、年少組の先生らが紙人形を使って、コイが滝を登り竜になったという中国の昔話から伝えた。
園児らは話に聞き入り、滝を登るコイに「頑張れー」などと声をかける場面も。
その後は、こいのぼりに見立てたかごへの玉入れゲーム、事前に自分たちで作った小さいこいのぼりを持って写真撮影するなど、それぞれ楽しんだ。
教室に戻ってからは、きび団子を食べ、園児たちは「甘いね」「もう一つ食べたい」などと話をしたり、用意されたカシワの葉を実際に触って匂いを嗅いだりした。 (上村夏美、写真も)