スマホで医療保険 地場ECとアリアンツ提携
地場電子商取引(EC)大手ブカラパックと独系保険大手アリアンツ・ライフ・インドネシアは2日、南ジャカルタで会見を開き、スマートフォンアプリで保険商品を購入できる新事業を開始したと発表した。提携で保険商品へのアクセスを向上させ、医療保険の普及と競争力強化を図る。
年間保険料23万6千~94万5千ルピアの特別価格で医療保険商品を提供し、スマートフォン向けアプリから個人情報を登録、購入できる。
ブカラパック創業者のファジュリン・ラシッド社長は「(提携で)ユーザーが手軽に、安価な保険を利用できるようになる」と意義を強調した。同社幹部は、保険業は他のECが進出していない分野で、差別化できるとの考えを示した。
アリアンツ・ライフ・インドネシアのヨース・ロワイエ最高経営責任者(CEO)は国内の保険市場について、「人口から成長が期待できる」とする一方、現状の規模は小さく、他社との競争が激化していると指摘。ECとの提携に市場開拓と競争力強化を期待している。(大野航太郎、写真も)