79大学でセクハラ被害 報道機関の調査 半数が相談せず

 インドネシアの大学でのセクハラ・性暴力の調査で、79校の174人(うち男性7人)が被害を告白した。うち半数が二次被害を恐れ、どこにも相談していなかったと回答した。また、回答者の半数が複数の被害を経験したと答えた。
 調査は、英字紙ジャカルタポスト、オンラインメディアのバイスインドネシア、ティルトの三つのメディアが2月13日~3月28日にオンラインの記入フォームを用いて共同で実施した。
 同紙によると、大学の催しや、インターンシップ、研究活動などを通じて、学生や教員、大学職員らから被害に遭っていた。
 ジョクジャカルタ特別州のガジャマダ大学では、2018年11月に女子大生が学生から性的暴行を受けたとされる。中部ジャワ州スマラン市のディポヌゴロ大学では、男性講師からセクハラを受けたと証言された。
 また、中部ジャワ州のイスラム系の大学に通う医学生は、実習中に医師からキスを迫られたという。医師は病院の理事経験者であり、学生は何もできなかったという。
 ティルトは、証言が「被害の氷山の一角」と指摘。回答者の半数に当たる87人が大学やほかの機関に被害を相談していなかった。学生は、高い学費を投じたり、卒業を控えたりしており、相談によって学内で不利になることを恐れていたという。(木許はるみ)

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