MRT営業運転開始 券購入で駅混雑 駐車場「遠すぎる」

 インドネシア初の大量高速鉄道(MRT)の営業運転が1日、開始した。駅は乗車カードを購入する乗客の長蛇の列で大混雑し、夕方の帰宅ラッシュ時は無料に切り替えられた。南端のルバックブルス駅周辺に設けられた駐車場については、「駅から遠すぎる」との声も聞かれた。

 営業運転は、午前5時半から開始。北端のホテル・インドネシア(HI)前ロータリー駅と、南端のルバックブルス駅の窓口には終日、チケットを購入する人の長い列ができた。改札ではカードのタップがスムーズにできず、警備員が脇に待機して整理していた。混雑を受けて、MRT運営会社のMRTジャカルタ(MRTJ)は午後5時ごろから無料での運行に切り替えた。2日からは営業運転に戻す。4月中の運賃は半額。
 MRTJが販売する乗車カードは現在、1回券(シングルトリップ、1万5千ルピア)のみ。1回券は、1回の移動ごとにチャージする必要があるが、カード本体は7日間利用できる。7日以内であれば、カード本体の1万5千ルピアは駅の窓口で返金可能。
 販売は駅の窓口、券売機で行っており、券売機で利用できるのは500、1千ルピアのコイン、5千、1万、2万、5万ルピアの紙幣。レシートの発行も可能。英語での案内もある。他には、各銀行の電子マネーカードやジャック・リンコ、首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」などのICカードが使える。

■バス停と駅は直結

 ジャカルタ南郊から中心部へ移動する通勤客の利用を見込む南端のルバックブルス駅では、車やオートバイから電車に乗り換えるための「パークアンドライド駐車場」を設けた。MRTの高架下のスペースを利用し、車157台、オートバイ500台を収容できる。
 しかし、駅から駐車場まで徒歩で約8分。乗り合いバス(アンコット)などがひしめく立体交差を越えた場所にあり、さらに奥まで歩くと10分以上かかる。
 1日、家族でMRTを試そうと、西ジャワ州ボゴール市から車で訪れ、駐車場を利用したデシ・ユリアナさん(31)は「駅まで遠すぎる。今日は遊びに来ただけだが、毎日の通勤には利用しないと思う」と話した。
 警備員によると、無料試乗期間中の週末はほぼ満杯になったが、営業運転初日の利用は80台ほどだった。
 ルバックブルスは元々、スカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン市)と結ぶ公共バス「ダムリ」やトランスジャカルタ、長距離バス、アンコットなどの各路線が乗り入れる一大バスターミナル。バス停留所に接続された階段を上るとMRT改札の目の前に出る。
 一方、駅周辺には、配車タクシーの乗降場が用意されているが、いずれも駅から徒歩で数分かかる。量販店カルフールやショッピングモールのポインズスクエアまで歩道が伸びているが、同日午後の降雨時には、高架下で乗り降りする利用客も目立った。(上村夏美、写真も)

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