ドアの前で整列 MRT ホームに太い線
24日に開業した大量高速鉄道(MRT)駅のホームには、乗客の整列乗車を促すため、乗車位置を示す太い線が引かれている。エスカレーターには待つ人と歩く人の立ち位置を示す印、階段では上る人と下る人の矢印が用意され、マナーを守るよう誘導している。
ホームには、電車を待つ乗客が整列する約2・1メートルの黄色線、降りる人の方向を示す緑の矢印がある。27日、混雑するホテル・インドネシア(HI)前ロータリー駅では、ドアの端に引かれる黄色線に沿って整列しながら電車を待っている乗客の姿があった。降りてくる乗客を待ってから、ドア端の黄色線で待つ乗客が乗り込む、という形が取れていた。乗客が降りてくる緑の矢印に立っている人がいた場合、近くの警備員が黄色線で並ぶよう指示している場面もあった。
開業前の試乗会では、駅構内で座りながら食事を取る乗客や、つり革にぶら下がって記念撮影をする乗客の写真がSNSに出まわり、乗車マナーが問題視された。運営会社のMRTジャカルタは今後も、動画やオリジナル漫画、ポスターなどでマナー向上に努めていく。(上村夏美、写真も)