終点まで1万4000ルピア MRT運賃公表 HI~スナヤン6000ルピア

 アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事は26日、24日に開通したジャカルタの大量高速鉄道(MRT)南北線第1区間(15・7キロ、13駅)の運賃を発表した。北端のホテル・インドネシア(HI)前ロータリー駅から南端のルバックブルス駅まで乗車した場合は1万4千ルピア、中間のブロックM駅までは8千ルピアになった。一方、試験運行中の東ジャカルタの次世代交通システム(LRT)は一律5千ルピアに決まった。
 10キロ当たり1万ルピア(8500ルピアと乗車料金1500ルピアの合計)の運賃基準から算出した。
 バンテン州チプテや南タンゲランなどに住む通勤客がルバックブルス駅から乗った場合、ブロックM駅まで8千ルピア、スナヤン駅まで1万ルピア。首都圏専用電車(KRL、コミューター)や空港鉄道、首都圏専用バス「トランスジャカルタ(TJ)」などが乗り入れるドゥクアタス駅までは、HI駅までと同じ1万4千ルピアになる。
 南ジャカルタのポンドックラブやチネレなどの住宅地に近いファトマワティ駅から、ブロックM駅までは7千ルピア、スナヤン駅までは9千ルピア、HI駅までは1万3千ルピア。ブロックM駅からスナヤン駅は4千ルピア、HI駅は8千ルピアで、スナヤン駅~HI駅が6千ルピアになった。
 運賃設定をめぐる議論は紛糾した。採算が合う約3万ルピアのうち補助金は2万ルピア、運賃は1万ルピアほどを軸に州政府と首都圏運輸評議会、州議会の間で協議した。
 MRT事業開始を決定した元州知事のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は、「ジャカルタの潤沢な州予算を充てるべきだ」と補助金増額を後押しした。
「今回決定した運賃が今後の運賃改定の基準になる。慎重になるべきだ」(アニス知事)と、最後まで議論が続き、開通式での運賃公表は見送られた。(蓜島克彦)

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