ロシア人容疑者射殺 バリ島南クタ 両替店で9.8億ルピア強奪
19日午前0時15分(インドネシア中部時間)ごろ、バリ島南クタのタンジュンブノア付近の両替店に、外国人グループが押し入り、現金9億ルピアと5600米ドル(約7900万ルピア)を奪った。従業員は無事だった。デンパサール市警察は21日までに、ロシア人容疑者1人を射殺し、強盗の疑いでロシア人とウクライナ人の2容疑者を逮捕したと発表した。地元メディアが報じた。
調べによると、店の監視カメラ映像などから、2人が乗用車で両替店に乗りつけ犯行に及んだとみられ、ナイフを所持していた。
犯行後、仲間1人が運転する別の乗用車でジンバランのギリ・クンチャナ通りに入り、近くに止めてあったオートバイに乗り逃走しようとした。張り込んでいた警察が逮捕を試みたが、ナイフで抵抗されたため実行犯のロシア人の男(44)を射殺し、一緒にいたロシア人の男(40)を逮捕した。その後、運転手役のウクライナ人の男(42)をジンバランのコス(下宿)で逮捕した。
同市警は、他に1人が犯行に関わったとみて調べている。強盗罪で有罪となれば最大で禁錮12年が科される。(中島昭浩)