北マルクで発電所建設 イナルム傘下の国営資源2社

 国営資源持ち株会社、インドネシア・アサハン・アルミニウム(イナルム)傘下の国営企業2社が、北マルク州東ハルマヘラ県で発電所建設に取り組む。フェロニッケル製錬所の電源とする。政府はこれまで進めてきた国営企業統合の成果としたい考えだ。
 事業に取り組むのは、石炭大手ブキット・アサムと非鉄大手アネカ・タンバン(アンタム)。設立予定の合弁会社への出資比率はブキット・アサムが75%で、アンタムが25%になる。石炭火力で18万キロワット(KW)、ディーゼル燃料発電所で5万1千KWをそれぞれ発電する。計23万1千KWの電力をアンタム運営のフェロニッケル製錬所に送る。事業投資額は3億2千万ドルで2023年半ばの稼働を目標とする。
 アンタムは14年に政府が未加工鉱石輸出を禁止した際に打撃を受けたが、17年1月の禁輸緩和後は、ニッケル鉱石を中心に中国などへの輸出が伸びている。
 同社は11日、18年決算で純利益が前年比6・4倍の8744億2千万ルピアだったと発表した。売上高も約25兆ルピアでほぼ倍増。ボーキサイトや金などの生産増加も追い風となった。
 ニッケルは電気自動車(EV)などに使われるリチウムイオン電池の材料になるため、産業界からも安定生産を求める声が強い。
 同社には鉱石製錬コストが上昇している問題があり、製錬所の電源として自前の発電所建設計画を進めている。国営企業省幹部は「アンタムにとって、(発電燃料である)石炭大手のブキット・アサムはベストパートナーだ」と話す。17年末にイナルムが持ち株会社として、2社とスズ大手ティマと経営統合した経緯がある。政府には国営企業統合の成果とする狙いがあるという。(平野慧)

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