来月、貨物取り扱い開始 西ジャワ空港 開港9カ月、旅客低迷

 西ジャワ州マジャレンカ県クルタジャティ郡の西ジャワ国際空港(BIJB)は3月から国内貨物の取り扱いを始める。開港から1年足らずで旅客利用の低迷に直面する中、バンドン市のフセイン・サストラヌガラ空港発着の旅客便を同空港へ移行させることで活性化を図る案も出ている。

 空港を運営する州営BIJBによると、空港内の4500平方メートルの敷地に貨物倉庫を建設済みで、国際貨物の運搬も5月ごろに始める見通し。国内貨物は航空貨物サービスのアンカサプラ・カルゴ、国際貨物は空港サービスのジャサ・アンカサ・セメスタ(JAS)と協力する。JASは貨物の他にも同空港の施設や地上支援業務に投資する考えで、19日には国内線ターミナル内に70人収容のプレミアム・ラウンジをオープンさせた。
 西ジャワ国際空港は昨年5月に開港した。現在、ガルーダやシティリンク、ライオンなど航空5社が東ジャワ州スラバヤや北スマトラ州メダン、ランプン州など国内8都市との間で定期便を運航、国際線はサウジアラビアへの巡礼便のみとなっている。
 政府は同空港をスバン県で建設中のパティンバン港、チルボン市と統合的に開発し、州の経済活性化につなげたい方針で、空港周辺の複合開発計画もある。だが西ジャワ州ブカシ~中部ジャワ州ブルブス在住者の利用を見込んでいた空港は、1月の平均座席利用率が平日20%、週末50%程度(州営BIJB)と低迷している。
 州営BIJBの担当者は「(低迷は)航空運賃の値上げやローシーズンの影響」と説明するが、空港へのアクセス道は現状チパリ高速のみで、アクセスの悪さも影響している。バンドンと空港を結ぶチスムダウ高速が建設中だが、開通目標は2020年とまだ先だ。
 野党の大統領候補プラボウォ・スビアント氏も17日の公開討論会で同空港の低迷を指摘。これに対し、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領はフセイン・サストラヌガラ空港発着の便をBIJBに移行することで活性化を図る考えを示した。西ジャワ州のリドワン・カミル知事も大統領の移行案に賛同している。(木村綾)

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