五輪 正式招致へ 2032年夏季 大統領、IOCに書簡
インドネシアは2032年夏季五輪を正式に招致する。正式に立候補する旨のジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領の書簡が、国際オリンピック委員会(IOC)に提出されたことが19日、分かった。実現すれば東南アジア初開催となる。候補都市は示されていない。
書簡はIOCのトーマス・バッハ会長宛てに11日、提出された。
ムリアマン・ダルマンシャ・ハダッド駐スイス・インドネシア大使は、スイスの首都ベルンでIOCのクリストフ・ドゥビー・エクゼクティブ・ディレクターと面会後に、「(18年の)アジア大会やアジアパラゲームの成功で、IOCは、インドネシアは(大規模な国際総合スポーツ大会を)開催する力があると認識している」と好感触を示した。
五輪招致は18年アジア大会閉会式前日の9月1日、大会視察のため来イしたバッハ会長との会談でジョコウィ大統領が表明した。主要20カ国・地域(G20)入りや今後世界4位の経済大国になるという大きな目標をアピールする絶好の機会になると意欲を見せている。
32年の開催国は24年中には決まる予定。現段階で招致の意向を表明している国は、2国共同開催をソウルで目指す南北朝鮮とオーストラリアのブリスベン、インドのムンバイ、中国・上海など。
夏季五輪は今後、20年に東京、24年にフランスのパリ、28年に米ロサンゼルスで開催される。(中島昭浩)