各地でイムレック祝う 首都最古の金徳院混雑

 イムレック(中国正月、春節)を迎えた5日、国内各地で祝賀行事が行われ、中国寺院は参拝客でにぎわった。2015年に本堂が全焼する火災があった、ジャカルタ最古の中国寺院、金徳院(西ジャカルタ区グロドック)では、本堂周囲の改修工事が完了し、広くなった半屋外の院内に多くの参拝客が訪れた。 

 院の管理者によると、4日の夕方ごろから、初詣に訪れる人たちからの喜捨を待つ物乞いが集まり始め、当日朝には約千人に達した。
 院の周囲では縁起もののスズメや白いハトを売る店が数点軒を連ね、十数匹を買って、その場で空に放つ参拝客もいた。
 15年から毎年訪れているジャカルタ特別州のアニス・バスウェダン知事は正午ごろ、2人の子どもとともに初詣。本堂前でスズメを空に放ち、「これは伝統の一つで、困難や問題から抜け出し、成功へと向かうことを意味する、縁起のいいこと」と語った。
 さらに露店で妻と子どもに中華系の民族服などを買い、祝賀ムードを盛り上げていた、バロンサイ(獅子舞)の演舞者らには10万ルピアのアンパオ(お年玉)を配った。
 西ジャワ州ブカシ市から両親とともに参拝に来たジュアニタ・ヨランダさん(12)は、ことしから中学校に進む。「みんなが健康で、去年よりもいい年になってほしい」と祈った。
 4月に大統領選を控える2候補も、それぞれ写真共有アプリのインスタグラムから祝福した。
 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は「ことし1年が私たちの結束を高め、幸福やたくさんの愛、平和で満たされることを期待します」と、バロンサイに手を添える中国カラーのイラストを投稿。野党陣営のプラボウォ大統領候補は、短い動画投稿機能「ストーリー」で「イムレックを祝うすべてのきょうだいに、おめでとう」と、赤いシックな画像とともに投稿した。
 スハルト政権では、同化政策で文化活動を禁ずるなど中華系への弾圧が続いたが、故アブドゥルラフマン・ワヒド(通称グスドゥル)元大統領が自由化。メガワティ政権下の02年にイムレックが国民の祝日に定められた。
 イムレックから15日目のチャップ・ゴ・メ(元宵節)まで行事が続く。
 コタ・カサブランカやタマン・アングレックなど、ジャカルタ各地のショッピングモールをはじめ、オンライン通販サイトでも各種セールが開催されている。
(中島昭浩、写真も)

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