イ人夫婦が実行犯か 比教会自爆テロ  外相「身元は未確定」

 フィリピンのミンダナオ地方スルー州ホロ島ホロ町のカトリック教会で1月27日に起きた自爆テロ事件で、フィリピンのアニョ内務自治長官は1日、「実行犯はインドネシア人夫婦」と発言した。これを受け、レトノ・マルスディ外相は2日、「実行犯がインドネシア人かは未確定」との見方を示した。
 BBCインドネシアによれば、アニョ長官は、目撃者の証言から実行犯の男の名前が「アブ・フダ」、教会内で自爆した女がその妻だと指摘し「彼らはインドネシア人だと信じている」と述べた。アブ・フダが、フィリピンの過激派組織アブサヤフの下部組織「アジャン・アジャン」の構成員とされる人物の支援を受け、アブサヤフとも共謀したと言い、今回のような自爆テロはフィリピン国内で前例がないと非難した。
 インドネシア側は、フィリピン当局の身元確認を待つ構え。当局は現場に散乱した実行犯の遺体の一部をDNA鑑定にかけるなど身元調査を進めている。
 自爆テロは日曜朝のミサ前の午前8時15分ごろ、ムスリムが多数派のホロ島ホロ町の教会内外で2回連続して起きた。2日までに一般市民と1回目の爆発後に救助に当たったフィリピン国軍兵士らを含む22人が死亡。負傷者は100人に達したもよう。イスラム過激派組織イスラミック・ステート(IS)が事件後に犯行声明を出し、フィリピンの過激派組織アブサヤフが事件を起こしたとされる。
 フィリピンでは2018年7月、同国最大のイスラム武装勢力モロ・イスラム解放戦線(MILF)との和平構築に向け、新たなイスラム自治政府樹立を認める「バンサモロ基本法」が成立。今回の自爆テロ発生前の21日には、自治政府創設の承認とその領域を定める1回目の住民投票が実施されていた。
 またミンダナオ島マラウィ市では17年5~10月、IS東南アジア拠点設置を目的に過激派による市街地占拠事件が起きた。インドネシアの過激派組織ジャマア・アンシャルット・ダウラ(JAD)の信奉者が少なくとも7人が参戦しており、マレーシアを加えた3カ国は、スールー海での合同海上パトロールを始めるなど、人員や武器の海上流通に目を光らせている。
 インドネシアでは18年5月、東ジャワ州スラバヤ市の3教会で、JADによる自爆テロが発生。家族と一緒に自爆するケースは例がなく、国内を震撼させた。(中島昭浩)

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