経常赤字3%以内に 第4四半期は赤字80億ドル 中銀推計

 ペリー・ワルジヨ中央銀行総裁は30日、2018年第4四半期の経常収支赤字が80億ドル程度という推計を発表した。昨年通年の経常収支赤字の対国内総生産(GDP)比率は、目標としていた3%以内に収まる見通しを示した。
 経常収支は貿易収支とサービス取引の収支、直接投資や証券投資収益からなる所得収支、海外諸国との間の無償援助の収支である経常移転収支からなる。
 第3四半期は88億ドルの赤字だったが、改善傾向にある。貿易収支は赤字基調だが、証券投資資金の環流が活発になったことが下支えした。
 ペリー総裁は「第4四半期に120億ドルもの資金がインドネシアに戻り、ルピアも強くなった」と話す。ルピア相場は1ドル=1万4千ルピア周辺にあるが、「依然として過小評価されている」と語り、インドネシア経済に対する投資家の信頼が回復していく自信を示した。
 ことしの経常赤字の対GDP比は、2・5%程度に落ち着くと見ている。16年は1・8%で17年は1・7%だった。
 昨年上昇した原油価格が安定し、ルピアが安定局面に入った場合においては達成不可能な数字ではない。(平野慧)




 

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