UI付属病院が開業 円借款供与、初の免震構造

 インドネシア大学(UI)はこのほど、西ジャワ州デポック市に日本の円借款供与を受け建設された同大付属病院が開業したと発表した。最大マグニチュード9・0を想定した国内初の免震構造の病院となる。
 国営アンタラ通信によると、面積は約7万5千平方メートルで、14階建て、250室の病室を持つ。現在の病床数は300で、今後900まで拡大させる予定。小児科、産婦人科、歯科など10科あり、16日から一般向けの診療を開始している。
 30日までにデポック市のマルゴンダ通り、国鉄ポンドック・チナ駅とのアクセス道路や、ショッピングモールのデポック・タウン・スクエアとの連絡橋が整備された。
 国際協力機構(JICA)の公開資料によると、同病院建設は、日本政府が2008年3月に閣議決定した「インドネシア大学整備計画」の一環。
 円借款は146億4100万円(一般アンタイド、金利1・4%)を上限とし、償還期間は30年。機材調達や大学内の病院運営における予算の問題から事業に遅延が生じていた。近くジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が出席して開所式を開く予定。(大野航太郎)

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