来年公開 インドネシアと共同製作へ 映画「真夜中の子供」

 芥川賞作家、辻仁成さんの小説を原作とした映画「真夜中の子供」を製作するアンクロートフィルム(本社・福岡市)はこのほど、同映画をインドネシアと共同で製作すると発表した。インドネシアの俳優や歌手も起用し、2020年に公開する予定。
 作品は福岡市・中洲が舞台。親に育児放棄された無戸籍の少年が、歓楽街の人々に支えられ、成長する姿を描く青春群像劇だ。監督は辻さん自身が務め、ロケも福岡で行われる予定だ。
 辻仁成さんは1997年に「海峡の光」で芥川賞を受賞。フランスのパリに在住し、ミュージシャンや演出家など、多方面で活躍している。「真夜中の子供」は18年6月に河出書房新社から出版され、当初から映画化が予定されていた。
 辻さんは同年7月に来イし、作品にインドネシア人俳優と歌手を起用すると地元メディアに話していた。また同月、自身が開設したウェブマガジンで、人気俳優、レザ・ラハディアンさんに出演交渉を行ったと明らかにしている。
 協力先としてインドネシアを選んだ理由について、アンクロートフィルムは作品の公式ウェブで、「日本語学習者の多い親日国」であり、「これから日本映画がますます話題になると見込める」ことを挙げている。インドネシアを皮切りに国外に発信し、東南アジア全体、世界各国での上映を目指すという。
 キャストはまだ発表されていないが、無戸籍の少年を演じる子役はオーディションで日本人が選ばれた。製作資金はウェブを介した不特定多数からの資金調達「クラウドファンディング」でも集められ、2月1日から募集が始まる。(大野航太郎)

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