ユーチューブ投稿開始 アホック氏 イスラム女性と年の差婚も話題
24日に出所したバスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)元ジャカルタ特別州知事(52)が動画投稿サイト「ユーチューブ」への投稿を始めた。イスラム教徒の女性との再婚を控え、年の差や改宗問題で再び世間をにぎわせている。
24日、ユーチューブに初投稿したのは約9分半の長男との車中動画。約1年8カ月ぶりに見るジャカルタの景色に興奮した様子で、「このビルはすごい!」などと息子に話しかけている。再生回数は27日までに400万回を超え、衰えぬ人気を見せた。
2014~17年に州知事を務めたアホック氏は、プライベートでは、収監中の18年4月に21年連れ添ったフェロニカ・タンさんと離婚。成人している長男を除く2人の子どもの親権はアホック氏が持つことになっていた。出所したアホック氏に付き添ったのは再婚相手の女性で、さっそくメディアをにぎわせた。
地元報道によれば、婚約者は西ジャワ州デポック市在住のププット・ナスティティ・デフィさん(21)で9日に警察官を退職。アホック氏の前妻フェロニカさんの警護を務めていた。
アホック氏は24日、ププットさんを連れてハヌラ党のウスマン・サプタ党首を訪問、様子はウスマン氏のユーチューブチャンネルで公開された。31歳の年の差婚に「ププットさんの父親は私より若い」とアホック氏。70代の母親の希望もあり、早期の再婚を決めたことを明かした。
さらに話題になっているのが2人の宗教の違い。キリスト教徒のアホック氏との結婚に当たり、イスラム教徒のププットさんが改宗し、中央ジャカルタ区メンテンで2月にも挙式すると報じられている。
アホック氏は今後もユーチューブへの投稿を続けていくとしているほか、以前から言及していたトークショー番組出演も検討しているもよう。26日には民放メトロTVとのインタビューを予定していたが延期され、まだマスメディアへの露出はない。
アホック氏はコーラン侮辱とされる発言が原因で、州知事選への再選出馬中にイスラム勢力の抗議運動に遭い、宗教冒とく罪で禁錮2年の判決を受けた。(木村綾)