自殺の様子、動画送信 「恋人」に携帯で
中部ジャワ州プカロンガン市警察によると、同市シワラン郡テンゲン村で14日昼ごろ、男性のM・トリ・ワホノさん(20)が首をつって自殺した。ワホノさんは自殺に至る様子を収めた5本の動画を、元恋人とみられる人物に送付しており、事情を聴くため、この人物の所在を捜査している。地元メディアが報じた。
調べによると、実家の台所の窓やドアに鍵をかけ、洗剤を飲んだ後、用意していたビニールひもで首をつった。市場での買い物から帰った母(52)が異変に気づき、一緒だった父(56)が扉をこじ開けたが、既に息はなく、市内の病院に運ばれたが午後6時45分に死亡が確認された。検視で外傷は見当たらなかった。
現場で見つかった携帯電話からは、無料チャットアプリ「ワッツアップ」で「Sayang(恋人)」の名前で携帯電話に登録された番号宛てに動画が送られていた。それぞれ14秒、13秒、38秒、15秒、27秒の長さ。洗剤を飲んだ後、意識がもうろうとする前に撮影されたとみられる。
市警は、失恋が動機となったとみており、証人として元恋人とされる人物を捜しているが、登録された番号と連絡がつかずに難航しているという。(中島昭浩)