ブカシに新工場 生産能力5倍に カネカ

 カネカは8日、西ジャワ州ブカシ県のMM2100工業団地に加工油脂製品の新工場を建設すると発表した。インドネシアのパン消費増加に対応するため、マーガリンや製菓、製パン用材料などの国内年間生産能力を現在の約5倍となる1万5千トンに引き上げる。
 新工場建設への投資総額は約50億円で、2020年春の稼動を予定している。
 カネカは三菱商事と50%ずつ出資し、13年に現地法人、カネカ・フーズ・インドネシアを設立。カラワン県の工場でチョコやクリームなどの製品を生産し、日系、地場系双方のパン製造会社に納入している。
 同社が持つ製菓、製パン用材料生産のアジア拠点はインドネシアのみ。所得の増加を背景に、袋パンの消費が伸びる国内市場に合わせた製品を開発し、拡販を目指す。(大野航太郎)

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