死者429人に 外国人なし 捜索急ぐ
国家防災庁(BNPB)は25日、スンダ海峡で発生した津波の死者が429人、負傷者が1485人に達したと明らかにした。死者に外国人はいないという。連休のさなかで、バンテン州では海岸の宿泊施設の多くが満室状態だったことから被害が拡大した。少なくとも154人が行方不明で捜索を急いでいる。
建物の被害は民家882棟、宿泊施設73棟、食堂60棟など。1万6082人が避難生活を送っている。政府は25日時点で国際支援を要請しておらず、自治体や軍・警察、国家捜索救助隊、災害ボランティアらが重機による捜索や避難者の生活支援にあたっている。
最も被害が大きかったのはチャリタやラブハン、タンジュンルスンなどの海岸があるバンテン州パンデグラン県で、290人が死亡。同県では1月4日までの2週間、非常事態対応を行う。(木村綾)