スポーツづくしの1年 グーグル検索ランク W杯、アジア大会・・・

 米検索大手グーグルはこのほど、インドネシア国内の2018年の検索ランキングを発表した。総合部門は1位「ワールドカップ・ロシア大会」、2位「アジア大会」、3位「サッカー東南アジア選手権」とスポーツづくしの1年になった。
 サッカーのワールドカップ(W杯)はカンプン(下町)からモールまで至る所で観戦する人の姿が見られるなど、多くのインドネシア人が熱狂した。
 56年ぶりの自国開催となったアジア大会では総合4位につけ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は2032年の夏季五輪招致の意向を表明。人気歌手フィア・ファレンさんが歌う大会の公式テーマソング「ムライ・ビンタン」も7位に入った。
 4~9位は人気歌手とヒット曲が独占。4位は東ヌサトゥンガラ州のローカルミュージシャンの曲で、フィアさんら人気歌手もカバーして話題になった「カルナ・ス・サヤン」。5位は19歳の女性歌手「ニッサ・サブヤン」さん。ジルバブ姿でイスラムソングを歌うスタイルで人気になり、ヒット曲「ディーン・アッサラム」は6位に入った。
 映画部門の1位は約600万人の観客を動員し、ロングラン上映された学園ものの国産映画「ディラン1990」で、海外のヒット映画を抜いてトップに躍り出た。
 国内の出来事では、5月に教会や市警本部で連続して起きた「スラバヤ爆弾」テロ事件が1位。子連れの家族の自爆に衝撃が走った。2位は189人を乗せた「ライオンエア航空機」の墜落事故。3位は前例のない液状化被害にも見舞われ、2千人以上が犠牲になった9月の中部スラウェシ州の「パル地震・津波」だった。これに先立ち、7月から8月にかけて「ロンボク地震」(6位)が発生するなど、大規模災害に見舞われた1年だった。
 19年は4月に大統領選挙と総選挙の同時開催を控え、グーグル・インドネシアのミラ・スマントリ氏は選挙の話題や政治家の検索が急上昇すると予想している。(木村綾)

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