邦人4人、きょうにも判決 求刑禁錮1年4月、10月 パプア入管法事件

 パプア州の金採掘現場付近で拘束されて出入国管理法違反(資格外活動)に問われた邦人の男性被告4人に対する論告求刑公判が6日、同州ナビレ地裁であった。検察側は、投資家としての暫定滞在許可証を所持している2人に禁錮1年4月と罰金1千万ルピア(あるいは禁錮1月加算)、到着ビザ(VOA)で入国していた2人に禁錮10月と罰金1千万ルピア(あるいは禁錮1月加算)をそれぞれ求刑した。判決公判は12日に予定されている。関係者が明らかにした。
 入管法違反事件は国外退去処分などで対応されることもあることから、仮に禁錮刑判決となれば、相対的に重い司法判断ともいえる。同じ地域の金採掘現場で摘発され、入管法違反に問われている中国人や韓国人の公判の行方と合わせ、注目される。
 投資家の暫定滞在許可証を持つのは東京都内の会社社長(51)と会社社長(53)。VOA入国は埼玉県内のコーヒー事業者(55)、千葉県内の重機オペレーター(58)。
 4人は6月にナビレ県内で金採掘現場の視察などをしていて入管当局に摘発、拘束された。「就労などの資格外活動はしていない」として、無罪を主張している。
 天然資源が豊かなパプア州では、外国人が関与する金の違法採掘が問題化。同州ティミカ入管事務所は、邦人4人が摘発された時期に、4人を含む外国人37人を拘束したことを明らかにしている。
 同州開発をめぐっては、分離独立派とみられる武装集団が今月初めに、道路建設労働者を集団殺害する事件を起こした。(米元文秋)

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