デンパサールが世界2位 ジャカルタ3位 外国人訪問者の増加率
英国の消費者調査会社ユーロモニター・インターナショナルは4日、2017年の外国人訪問者数 世界トップ100都市を発表。訪問者数の前年比の増加率は、デンパサールが2位の52・9%、ジャカルタが3位の48・5%、リアウ諸島州バタムが5位の35・9%となった。インドネシア政府の観光ビザ免除措置が功を奏した格好だ。
また、17年の訪問者数は、デンパサールが33位の約623万人、ジャカルタが60位の約358万人、バタムが97位の約222万人だった。バタムのトップ100入りは初めて。
インドネシア政府は、15年から日本など30カ国からの入国者に対し、観光ビザの免除(30日間の滞在)を開始し、現在は169カ国・地域まで対象を拡大している。
インドネシア訪問者の大幅増加について、産経海外ファミリークラブジャカルタの水柿その子さんは「ビザ免除が徐々に功を奏している」とみている。近年はハラルツーリズムの中東からの旅行者も増え、航空路線も拡充されており「政府は、ムスリム服などのショッピングも激安とうたっている」と指摘する。
ユーロモニター・インターナショナルの調査では、18年の訪問者数は、デンパサールが718万人、ジャカルタが403万人、バタムが249万人になると推計され、3カ所とも増加率は10%台に鈍化する見込み。(木許はるみ)