「飛行できる状態だった」 ライオンエアが反論
ライオンエアの墜落事故をめぐり、国家運輸安全委員会(KNKT)が「当該機は安全に飛行できる状態になかった」と指摘したことについて、ライオンエアのエドワード・シライット社長は28日夜に会見し、「整備を適切に行っており、飛行できる状態にあった」と反論し、KNKTの対応次第では法的措置も辞さない構えを見せた。
これを受けKNKTは29日、会見を開き、「飛行できる状態になかった」との発言はメディアによる誤解だとした上で、「航空機整備日誌の記録によれば、整備士は(不具合を)修正・テストしており、当該機は飛行できる状態にあった」と釈明した。
ライオンエアの社員も会場で釈明会見の様子を見守った。
KNKTは28日の会見や同日公表した報告書で、事故前から同一機で不具合が相次いでいたことに言及。報告書では、事故前日のバリ~ジャカルタ便の飛行中に失速警報装置が作動したことについて「安全に飛行できる状態ではないと考えられ、飛行を続けてはならなかった」と指摘していた。(木村綾)