モナスに再結集へ 反アホック勢力「212」 来月2日
アホック元ジャカルタ特別州知事への抗議運動を展開したイスラム勢力「212同窓友好会」は、2016年の大規模集会から丸2年を迎える12月2日、中央ジャカルタのモナス(独立記念塔)広場に再結集する。
集会は午前3時から昼ごろまでを予定。大統領選を19年4月に控え、現政権に不満を持つ野党支持者たちが集まるとみられる。
一方、従来イスラム集会の拠点となってきたイスティクラル・モスクでは同日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領参加の下、ムハンマド生誕祭行事が開かれる。「ジョコウィ不支持」を表明する212同窓友好会幹部は集会参加者に対し、当日イスティクラル・モスクに行かないよう呼びかけた。
16年の集会は、アホック氏の「コーラン侮辱発言」に抗議する強硬派・イスラム擁護戦線(FPI)らが中心となりムスリム約20万人を動員、事態を重く見たジョコウィ大統領も駆け付けた。宗教冒とく罪で起訴されたアホック氏は実刑判決を受けて失脚し、イスラム勢力の支持を取り付けたアニス・バスウェダン氏は知事に当選。就任後、モナス広場を宗教活動の場に利用することを認めた。モナス広場での集会は昨年12月2日にも開かれ約3万人を動員、アニス氏も参加した。(木村綾)