ソロ王宮舞踊を初上演 日本の舞踊家、貫禄の演技

 ジャワの舞踊や音楽を実践する日本の舞踊家やガムラン演奏グループなどが結集し、本格的なジャワ舞踊の世界を披露する「百花繚乱~ジャワ島の音楽と舞踊」(デワンダル・ダンスカンパニー主催、在日本インドネシア大使館後援)がこのほど東京都北区で開催された。 

 中部ジャワ州ソロのマンクヌガラン王宮に伝わる宮廷舞踊が日本人舞踊家らによって上演されるのは初めてという。会場にアリフィン・タスリフ駐日インドネシア大使夫妻も駆けつけ、途中で聴衆を誘って一緒に踊り会場を盛り上げた。
 公演は2部構成で行われ、第1部ではガムラン演奏フループ・ランバンサリによる古典曲の演奏で開始。厳かな雰囲気の中、本公演のメーンと言える、マンクヌガラン王宮の舞踊の一つで7人の日本人女性舞踊家が息を合わせて踊る「ブドヨ・ブダマディウン」が約40分にわたり披露された。ジャワの最も神聖とされる舞踊の演技に会場は神秘的な雰囲気に包まれた。一糸乱れぬ息の合った貫禄の演技に330人の来場者からの拍手が止まらなかった。
 同作品の上演はマンクヌガラン王家の現当主マンクヌゴロ9世から許可を得て実現した。王宮舞踊の伝統維持に取り組むスルヨスミラット・マンクヌガラン財団からは「日本の人々にインドネシアの伝統芸術の経験と鑑賞の機会を与えた日本の友人たちを非常に誇らしく思い、最上の敬意を表します」と功績をたたえるメッセージが寄せられた。
 第2部では、世界的に活躍する国宝級のインドネシア舞踊家であるダルヨノ・ダルモルジョノ氏が仮面を付けて踊る「クロノ・トペン」を、リアント氏がバニュマス地方の民衆の踊り「トゥレゲル」をそれぞれ披露、ジャワ伝統芸能の本場の雰囲気を聴衆にたっぷりと伝えた。
 本公演の中心になったのは、1990年代から活動する日本人のジャワ舞踊家らが3年前に集い結成したグループ「ラングン・ブクソ・さくら」。メンバーは東京芸術大学やインドネシア国立芸術大学ソロ校などでジャワ舞踊を極めたベテランの舞踊家と若手で構成されている。「共に踊りの研さんに励み舞台の上で形にしよう」(針生すぐりさん)という思いが結実した。
 舞踊を披露した川島未耒(みらい)さん(デワンダル・ダンスカンパニー代表)は「国交樹立60周年の年に実現できて幸せ。今後は日本であまり上演されていない舞踊やインドネシアの舞踊家を招き、希少な舞踊公演を開催したい」と語った。本公演は北区の北とぴあ国際音楽祭2018の参加作品の一つとして実施された。(斉藤麻侑子)

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