世界の特産品そろう 国際婦人部 チャリティーバザー
約40カ国出身のジャカルタ在住女性で構成される国際婦人部(WIC)ジャカルタの第51回チャリティー・バザーが14日、2日間の日程で、中央ジャカルタ区スナヤンのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)ホールBで始まった。世界53カ国の大使館とインドネシア各地から230の企業ブースが出展し、各国の伝統菓子や工芸品など国際色豊かな特産品が販売されている。
14日は招待客ら限定だったが、15日は午前9時~午後8時に一般に開放される。入場料は1万ルピア。
14日の開会式には、ユスフ・カラ副大統領のムフィダ夫人、メガワティ元大統領らが出席し、式後は各国のブースを見て回った。
日本のブースでは、石井佐代子駐インドネシア大使夫人が2人を案内、商品を紹介した。特に、日本とインドネシア人が共に手掛けたショルダーバッグについて2人は「これは日本とインドネシアのコラボね」などと話し、気に入った様子で、計10個ほどを購入した。
同ショルダーバッグは、今回のために作成されたもので、革とジャワ更紗で出来ている。手描きのジャワ更紗で着物の帯などを作る「手描きジャワ更紗 Reisia(レイシア)」創設者の藤井礼子さんと、西ジャワ州ガルットで革のかばんなどを手掛けるデザイナーがコラボした。
石井さんは「ことしは日イ国交樹立60周年なので、日イ友好のお祝いの気持ちを表すようなものを集めました」と話し、「日本人の感性、豊かさ、繊細さを感じていただけたら」と述べた。
日本のブースでは他に、げた、漆器、陶磁器やおかきなどを販売している。
他の国のブースでは、イギリスのティーカップ、フランスのワイン、イタリアの菓子、オランダチーズや食器、欧州のビールなどさまざまな品を楽しむことができる。また、ホワイトエレファントというコーナーでは、中古品が販売されている。
WICは1950年、インドネシアにおける教育や女性の社会福祉と地位向上を支援しようと設立。首都圏の児童養護施設や特別養護学校などを助成、奨学金拠出も行っている。今回のバザーの収益はこうした活動に充てられる。(上村夏美、写真も)