宗教指導者に影響力 大統領選世論調査 有力者上位5人
民間調査機関のインドネシア調査サークル(LSI)が実施した2019年4月の大統領選調査で、51%が宗教指導者の意見に耳を傾けると回答した。政治家は11%、政治評論家は4%にとどまり、他のオピニオンリーダーと比べると宗教指導者が圧倒的な影響力を持つことが分かった。
イスラム勢力の動向が注目される中、有力なイスラム指導者として5人の名前が上位に挙がった。複数回答で「意見を聞き入れる指導者」の問いには、野党候補プラボウォ氏の副大統領候補に一時名前が取り沙汰されたアブドゥル・ソマッド氏が30%でトップ。テレビの説法番組などで知られるアリフィン・イルハム氏25%、ユスフ・マンスル氏24%、AA・ギム氏23%、サウジアラビア滞在中のリジック・シハブ氏17%が続いた。いずれも40~50代で、ジョコウィ大統領とペアを組む75歳のマアルフ・アミン氏より若い世代の指導者の発言力が高いことが浮き彫りになった。
支持率では再選を目指すジョコウィ大統領が57・7%を獲得し、28・6%のプラボウォ氏を引き離した。
調査は10月10~19日、全国34州の有権者1200人を対象に面接方式で実施した。(配島克彦)