学生4作品、日本本選へ 伝統調味料チューブも パッケージデザイン競う

 日イ両国を含むアジア10カ国・地域の学生がパッケージのデザインを競う「日本・アジア学生パッケージデザイン・コンペティション(アスパック)2018」で、3回目のインドネシア予選の優秀作品授賞式が6日、西ジャカルタ区グロゴルで開かれ、受賞19作品が発表された。うち、伝統調味料のチューブなど4作品は、12月に日本で行われるアジア決勝選考に臨む。 

 ことしのテーマは「イノベーション」。19作品はインドネシアの伝統的なものを若者の新たな発想で現代風に昇華させたものが並んだ。
 受賞作品の一つは、マルチメディア・ヌサンタラ大学4年のララス・ジタ・テジョクスモさん(21)がデザインした、出身地中部ジャワ州スマランの郷土調味料「ペティス」を入れるチューブや箱。郷土料理を多くの人に楽しんでもらいたいとの思いを込めた。
 エビの出汁やパームシュガーを煮詰めてつくるペティスは「揚げ豆腐や揚げテンペにつけると絶品。でも色が黒く、入れ物もポリ袋や簡素なボトルで見た目が良くなかった」とララスさん。作品のチューブは蛇腹状の紙などでできた内箱に入れられ、ここに食べ物を入れてそのまま食べることもできる。外箱の裏側にはクロスワードなどのゲームが付いている。
 アスパックは10年にアスパック協会と国際交流基金が共催し立ち上げた。今回の応募点数は前年の160作品の2倍以上に当たる328作品となった。
 インドネシア・デザイン・デベロップメント・センター(IDDC)で開かれた式典には、国際交流基金ジャカルタ日本文化センターの塚本倫久所長らも出席した。インドネシア・グラフィック・デザイナー協会のレゲ・インドラストゥディアント会長は「中小零細事業者の商品の輸出力を強化しようと政府も動いている。これを機に、自国製品のパッケージデザインを自国デザイナーが務められるような環境を醸成したい」と語った。(中島昭浩、写真も)

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