リッポー内部調査へ メイカルタ汚職事件
西ジャワ州ブカシ県チカランで建設中のニュータウン「メイカルタ」事業の許認可に絡む汚職事件で、同事業の中核企業であるリッポーグループの子会社、マフコタ・セントサ・ウタマ(MSU)の代理人弁護士デニー・インドラヤナ元法務人権副大臣は16日、「KPKの捜査に協力する。何が起きたのか内部調査に着手した」と明らかにした。地元メディアが報じた。
鳴り物入りで始まった開発事業をめぐる汚職事件に政府高官も相次いでコメントした。ユスフ・カラ副大統領は事件について「遺憾だ」としたうえで、「事業者は早く許可が出るように賄賂を渡す。贈収賄が起きないよう許認可のプロセスを改善する必要がある」と強調した。
これまで同事業の許認可について問題ないと話していたルフット・パンジャイタン海事調整相は、「なぜこのような事態にまでなったのか」としながらも、「だが事業は事業。素晴らしいものだ。技術的な問題は法に沿って解決しなければならない」と述べた。
KPKの調べで、賄賂授受を指示したのはリッポーグループのビリー・シンドロ運営局長とみられる。ビリー氏は2009年、贈賄で禁錮3年の判決を受けたことがある。
当時、同グループの有料放送会社社長として、英サッカープレミアリーグの放映権をめぐる独禁法違反の疑いで、公正取引委員会にあたる事業競争監視委員会(KPPU)委員に賄賂を渡し、収監された。(2面に関連)