地滑り型でほぼ確定 中部スラウェシ津波

 海面からの高さが最大11・3メートル(国家防災庁発表)に達した中部スラウェシ地震による津波で、海軍海洋・水路センターは12日、ドンガラ県ワニ村沖の水深200~500メートル地点で海底地滑りがあったと発表した。津波調査で現地入りしている中央大理工学部の有川太郎教授(海岸・港湾研究)は「今回の津波は地滑り型でほぼ間違いない」と語った。
 国営アンタラ通信によると、海軍は水深6千メートルまで探索可能な音響掃海機(マルチビーム・エコーサウンダー)「EM—302」を投入し海底を調査した。
 ハルジョ・ススモロ海洋・水路センター長は、横ずれ断層型の地震にしては強力な津波が発生した強い要因になると指摘した。
 13日夕に現地入りし、14日にドンガラ県北部を調査した有川教授は「今回発表された海底地滑りが、パル湾を襲った津波の主要因になったかどうかはシミュレーションをしないと確定はできないが、大きさから言うと明らかに(地滑りが起きた範囲は)大きい」と話した。
 今回の調査は、海洋水産省の依頼を受けて東北大災害国際研究所の今村文彦所長(津波工学教授)と共に5日に実施した調査に続く2回目。少なくともパル湾を襲った津波が一つだけなのかどうかを判断することが目的の一つ。(中島昭浩、写真も)

社会 の最新記事

関連記事

本日の紙面

JJC

人気連載

天皇皇后両陛下インドネシアご訪問NEW

ぶらり  インドネシアNEW

有料版PDFNEW

「探訪」

トップ インタビュー

モナスにそよぐ風

今日は心の日曜日

インドネシア人記者の目

HALO-HALOフィリピン

別刷り特集

忘れ得ぬ人々

スナン・スナン

お知らせ

JJC理事会

修郎先生の事件簿

これで納得税務相談

不思議インドネシア

おすすめ観光情報

為替経済Weekly