大統領が矢を放つ パラ開会式 車いすの少女と

 アジア大会開会式では「山」がテーマとなったが、今回は大自然を象徴する「海」をめぐるパフォーマンスが披露された。漁師にふんしたダンサーらは嵐に見舞われ、波にのまれると、ステージ前方に「DISABILITY(障害)」の文字が出現した。
 重苦しい、灰色の文字列の前に、両脚がなく、車いすに乗った少女が現れる。貴賓席にいたジョコウィ大統領がステージに降り、上着を脱ぐと観客から大きな歓声が上がった。アーチェリーを構えた2人が同時に矢を放つと、「DIS」の文字は倒れ、「ABILITY(能力、才能)」に。色は灰色からまぶしい金色となり、会場からは大きな拍手が湧き起こった。
 少女はブラン・カルニア・ルディアンティさん。地元メディアによると年齢は11歳。地方視察の際、現地の子どもに自転車を贈る大統領に、「自転車ではなく車いすが欲しい」と願う手紙を送り、小学3年生の時に実際に受け取ったという。現在は車いすアーチェリーの練習に取り組んでおり、開会式でも見事な腕前を披露した。
 小児まひで右脚に障害を持つ中学校教師のカルディさん(42)は開会式観戦後、「ジョコウィのアーチェリーが素晴らしかった。国のリーダーとして障害者の権利を考えてくれていると感じられた」と笑顔を見せた。カルディさんは松葉杖を使いながら歩くが、当日の会場では家族やボランティアの助けを得て難なく移動できたという。
 妻と子ども2人と共に観戦に訪れた西ジャワ州ブカシ市在住の会社員、ヒルマンさん(30)は「インドネシアが先進国に近づいていると感じられる開会式だった。競技も楽しみだ」と興奮した様子だった。(大野航太郎、写真も)

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