デポック高速一部開通 アンタサリ~ブリギフ
西ジャワ州デポック市と南ジャカルタ区アンタサリを結ぶ「デポック・アンタサリ(略称デサリ)高速道路」(全長21・6キロ)のうち、アンタサリ~ブリギフの第1区間(5・8キロ)が開通し、27日、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が開通式を執り行った。大統領は2019年に西ジャワ州ボゴール県ボジョングデまで全区間の開通を目指すよう指示した。
大統領府によると、デサリ高速道路は05年に着工したが、土地収用の問題が発生し、15年に工事を再開した。ブリギフ~サワンガンの第2区間(6・3キロ)、サワンガン~ボジョングデの第3区間(9・5キロ)の建設を進め、将来的にはボゴール外環道と接続させる。デポックやボゴール方面へのアクセスが改善し、ジャゴラウィ高速道の渋滞軽減も期待される。
料金は最初の1週間は無料で、その後は1キロ当たり1500ルピア、アンタサリ~ブリギフ間は9千ルピアを予定している。
第1区間は民間のチトラ・マルガ・ヌサパラ・プルサダ(CMNP)社や国営のワスキタ、プルバングナン・プルマハン(PP)両社が建設を担った。南ジャカルタ区のチランダック・ウタマ料金所で開通式に臨んだ大統領は、ジャカルタからデポック方面へのアクセス改善に期待するとともに「このような民間と国営企業の協力が続けば、高速道建設がもっと加速できる」と述べた。
内閣官房によると、CMNPのティト・スリスティオ社長は第2、第3区間は21年に開通するとの見通しを示したが、これに対しジョコウィ大統領は「遅くなってはいけない」と述べ、19年の全区間開通を目指したい考えを示した。
急ピッチで進むインフラ工事をめぐり昨年以降、工事現場での事故が相次いでおり、アンタサリ通りでも1月、建設中の高速道路の高架部分が崩落してトラックが下敷きになった。(木村綾)