4邦人、あすナビレ移送 パプア入管 拘束100日、急展開

 パプア州ティミカの出入国管理事務所に出入国管理法違反(資格外活動)の疑いで拘束されている邦人男性4人が27日に同州ナビレ地検に移送される予定であることが25日、分かった。同事務所幹部がじゃかるた新聞に明らかにした。この日に拘束100日目を迎えた4人にも係官から伝えられた。地検が起訴を決めた場合、ナビレ地裁は短期間で判断を下す可能性があり、事態は急展開する可能性が出てきた。
 関係者によると、拘束されているのは東京都内の会社社長(51)と会社社長(53)、埼玉県内のコーヒー事業者(54)、千葉県内の重機オペレーター(57)の4人。社長2人は投資家としての暫定滞在許可証(KITAS)を所持。ほかの2人は到着ビザ(VOA)で入国していた。
 うち2人が6月7日に同州ナビレ県ラガリで金採掘現場の視察中、雨の中で立ち往生している車を発見、乗っていた人を自分たちの車に招いたところ、出入国管理当局の係官で、パスポートのコピーしか携行していなかったことなどを理由に摘発された。
 4人は同月18日にティミカの入管事務所に出頭させられ、市内のホテルでの待機を命じられて拘束状態に置かれ、不法就労などの資格外活動の疑いで調べを受けた。8月24日には逃亡防止のためとして入管事務所に収容され、会議室のような部屋のタイル張りの床で寝起きしているという。
 入管事務所はこれまでに「(ラガリを含む)トランスナビレ地域の入管法違反事件で日本人4人を含む外国人37人を拘束した」と述べ、邦人4人が起訴されるとの見通しを示していた。
 関係者によると、ナビレ地域には川砂をこすと金がきらめいて見えるほど、金資源が豊富な地域があり、採掘のために中国人などの外国人が多数入っている。
 州内では先住民の独立運動に関与した疑いがあるとされる外国人も摘発されている。(米元文秋)

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