ジョコウィ「1」 プラボウォ「2」 あす選挙運動スタート
大統領選(2019年4月17日投開票)の2候補の候補者番号を決める抽選会が21日夜、中央ジャカルタ区の総選挙委員会(KPU)本部で行われ、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領とマアルフ・アミン氏のペアが1番、プラボウォ・スビアント氏とサンディアガ・ウノ氏のペアが2番になった。
ジョコウィ氏とマアルフ氏は抽選会に先立ち午後7時半ごろ、中央ジャカルタ区のトゥグ・プロクラマシ(独立宣言塔)広場に到着。大勢の支援者がアジア大会の公式テーマソング「ムライ・ビンタン(星を目指して)」のフラッシュモブで出迎え、さらにダンドゥット歌手のサンドリナさんが歌って盛り上げた。一方、同区チョクロのプラボウォ氏の事務所には支持者が集まり、「GANTI PRESIDEN(大統領交代)」ソングを歌い上げた。
KPUでは海外メディアを含む大勢の報道陣と両陣営の政党幹部らが見守る中、先に到着したプラボウォ組がジョコウィ組を出迎えた。前回14年の大統領選ではプラボウォ氏が1番、ジョコウィ氏が2番で、今回は番号が入れ替わった形。KPUの前に集まったジョコウィ氏の支援者は、「ジョコウィをもう1度」と歌い、候補者番号の「1」に絡めて同氏の再選を祈願するなど、両候補の支持者らがお祭り騒ぎを繰り広げた。
候補者番号は投票用紙や選挙ポスターにも記載され、両候補は23日に開始される選挙キャンペーンで、公約と共に有権者にアピールしていく。選挙戦の幕開けを前にジョコウィ氏はこの日、「中傷しあったり、あざけりあったり、侮辱しあったりするのは止めよう」と呼びかけた。
23日には午前6時から、中央ジャカルタのモナス(独立記念塔)広場に両候補が集まり、キャンペーン開始を宣言する。(木村綾、リンダ・シラエン)