【留学フェア特集 2018】 日本留学5000人超 私費1年で874人増

 日本留学を志すインドネシア人学生を対象にした日本留学フェアが、29日に東ジャワ州スラバヤ市のスクエア・ボールルームで、30日に中央ジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンター(JCC)で開かれる。日本に留学するインドネシア人学生は2017年に5千人台を突破。奨学金制度や英語で学位が取得できる英語プログラムなどに関心が集まっている。

 留学フェアは日本学生支援機構(JASSO)が主催。ことしは大学や専門学校、日本語学校など、スラバヤで41機関、ジャカルタで75機関(9月6日時点)が参加し、留学情報を提供する。
 JASSOの調査によると、日本のインドネシア人留学生は10年に2千人台、14年に3千人台、16年に4千人台と増加し、17年には5495人に達した。留学生数は11年からの6年間で約2・4倍と急増している。
 大幅に増えているのが私費留学生だ。16年には前年比912人増、17年に同874人増と、12年から続いていた同200~300人の増加幅が3倍近くまで伸びている。
 在インドネシア日本大使館の山口敬一1等書記官(教育担当)は、要因の一つとして、平均所得が上昇したこと以外に、大学授業料が英米豪と比較して安価▽英語で学位が取得できるプログラムの増加▽民間奨学金、大学の奨学金制度▽日本に行けば留学生サポートが充実してきている▽奨学金がなくても授業料免除という制度がある——などの情報が各校の広報活動を通して、インドネシアで認知され始めていることを挙げる。
 機関別にみると、最も増加率が大きいのは日本語学校で、11年からの6年間で8倍増。もともと在籍する留学生数が多い大学院の同1・48倍増をはるかに上回った。JASSOの留学生事業部留学情報課は「日本語学校を入口として、大学あるいは専門学校へ進学している流れが見てとれる」と話す。
 インドネシアの日本語学習者数は、74万5千人(国際交流基金2015年度調査)で、中国に次ぐ世界2位だ。日本語学習の需要が高い中、「経済成長に合わせて、日本留学が現実的なものとして計画できるようになった結果が増加につながっているのでは」と指摘する。
 また、大学の学部留学生は6年間で2・7倍増となった。英語で学位が取得できるプログラムの拡充など日本側の要因のほか、インドネシアに日本企業が積極的に進出することによって、「日本企業への近道」といった日本語学習や日本留学に利点を感じるようになったことなどが挙げられるという。
 増加を続ける日本へのインドネシア人留学生だが、日本に在籍する外国人留学生数を国別でみると、全体数のわずか2%で7位(17年)。日本語学習者数世界1位の中国は、比例するように留学生の数も1位なのに対し、同2位のインドネシアは13年から6~7位にとどまっている。インドネシアからの留学先はシンガポールやオーストラリアが主流だ。インドネシア人留学生をどう日本へ呼び込むか、受け入れ側の工夫が求められている。(上村夏美)

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