来年レバランに供用へ チカンペック 高架道建設工事50%
西ジャワ州チクニル~西カラワン間で建設中の、高架式の第2チカンペック高速道路(全長36キロ)の供用開始が、2019年6月のレバラン(断食月明け大祭)にずれ込む見通しであることが分かった。国営高速道路管理のジャサマルガが地元メディアに明らかにした。
ジャサマルガのデシ・アリヤニ社長がこのほど建設現場を視察し、現在の工事の進ちょく率は約50%で、「19年のレバランには85~90%が完成し、臨時供用できるようにしたい」と語った。当初の開通目標は19年4月だったが、完成が遅れる見通しという。
高速道路に沿う形で建設中の次世代交通システム(LRT)と並行して工事が行われているため、デシ社長は利用者に向けて、「19年半ばまでは辛抱していただきたい」とコメントした。
第2チカンペック高速道路は、既存のジャカルタ~チカンペック高速道路の上に橋脚を立てて、片側2車線の高架道路を建設する計画。総工費は16兆2300億ルピア。開通すれば、ジャカルタと西ジャワ州の工業地帯間の物流・渋滞改善が期待される。
工事による渋滞が深刻化するチカンペック高速では3月、ナンバープレート末尾の数字による進入規制策「奇数偶数制度」を一部区間に適用、ブカシのショッピングモールなどとジャカルタ都心部を結ぶバスを運行するなど対策を講じている。 (木村綾)