【ロンボク島地震1カ月】岡本さん日常へ一歩 テントで学校も再開

 ロンボク島地震で被災した北ロンボク県東プムナン村在住の岡本みどりさん(41)。一家で避難して1カ月以上になる。集落にはがれきが散乱し、依然として地震の爪痕が残る一方で、市場が始まり、テントで学校も再開。少しずつ日常へ歩み出した。
 6年前にロンボク島の男性と結婚した岡本さんは、夫婦と5歳の娘、夫の母の4人で暮らす家が8月5日夜の地震で一部損壊、翌6日からテント生活が始まった。現在も自宅のそばに設置したテントで暮らす。
 「せーのっ」。4日、村では男性たちが掛け声に合わせ、骨組みだけが残った家を取り壊していた。毎日のように壊れた家の解体作業に汗を流す。余震は今も続き「皆、家を建てるということがまだ考えられない」と岡本さんは言う。テント暮らしを続ける住民たちは雨期を控え、テントの中にすのこを敷いたり、屋根や壁をトタンで覆ったりとそれぞれに雨風対策を始めた。
 長引く避難生活。だが「普段の生活とテントでの生活、そんなに大きな違いはないんです」と、岡本さんの表情は明るい。「皆、家はなくなってしまったけど、もともと井戸水で生活したり、かまどで調理したりしてきたから」
 大通りのがれきは撤去され、市場や売店が再開したり、行商がやってきたりと日常の光景も戻ってきた。娘のプトリちゃん(5)はテントの下で再開した幼稚園に通うようになった。集落には子どもたちのにぎやかな笑い声が響く。
 自身もムスリムで、地震直後も「お祈りすることで安心する」と語った岡本さん。「もうすぐマグリブ(日没)のお祈りが始まりますよ」と案内された場所へ行くと、まだがれきが散らばる村の一角に「ムショラ(礼拝所)」と書かれたテントがあった。地震では多くのモスクが倒壊し、まだ建物内に入るのが怖いという人も多い。日没後、テントには小さな明かりがともり、ブルーシートに敷いたじゅうたんの上で、子ども大人も一緒になって祈りをささげた。(木村綾、写真も)

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