「未来へ」観客と大合唱 Kiroro 「思いを共有できた」
Kiroroは8、9両日、中央ジャカルタ区で開かれた「第10回ジャカルタ日本祭り」で併催された音楽フェスティバルに出演し、インドネシアで初のライブを行った。2人は代表曲「未来へ」を観客とともに大合唱。ピアノの金城綾乃は「こんなに愛にあふれたステージは初めて」と振り返り、ボーカルの玉城千春は「皆さんと思いを共有できた、素敵な空間、時間だった」と語った。
Kiroroは1998年にメジャーデビュー。現在は2人とも沖縄で育児をしながら音楽活動を行っている。ことし1月には13年ぶりのオリジナルアルバムを発表した。
今回のステージではインドネシアのロナルド・スティーブン・バンドと共演。金城は「音楽で本当に一つになれるんだなって肌で感じられた。インドネシアのミュージシャンとやったことで、より温かい、愛いっぱいな歌声になったんじゃないかな」と振り返る。
ヒット曲「Menghitung Hari」をインドネシア語で披露した。玉城は「のどを痛めていた24歳のときに短期留学していた上海で、インドネシアの友人から教えてもらった。そのときから練習して、ここぞっていうときに歌うことができた」と感慨深そうに話した。
Kiroroの代表曲はインドネシアでも広く知られている。玉城は「(滞在中)街でインドネシアの皆さんが歌っているのをよく聞いており、本当に音楽が好きなんだなって感じる。そんな場所でKiroroの歌が広がっているのはすごくうれしい」と話す。金城は今後のインドネシア歌手との共演について「機会があればぜひ、つながっていきたいな」と話した。(大野航太郎、写真も)