交流広場に人、人、人 ジャカルタ日本祭り アーティストに釘付け

 中央ジャカルタ区スナヤンのブンカルノ競技場内で8、9の両日開催された第10回ジャカルタ日本祭りでは音楽フェスティバルも同時開催され、スキマスイッチやKiroro、AKB48、インドネシア人歌手のアンディンら豪華アーティストが出演。多くの人が集まる夕方から夜にかけて大盛況だった。
 新たな試みとなった日本の文化などを体験する「交流広場」も活況を呈した。広場で8日、日本のよさこいグループと在留邦人の踊り手約100人が集まり、舞を披露した。日本から参加した大学生の横田達也さん(19)は「インドネシアに住む日本の人たちが本当によさこいが好きだと伝わってきた。よさこいが世界に広がっているのを感じられた」と話した。
 各企業、団体のブースではことしは三井物産が初出展。高速携帯通信サービス「ボルト」や二輪向け販売金融会社ブッサンオートファイナンス、乳製品ブランド「KIN」など、参画する一般消費者向けの事業を紹介した。インドネシア三井物産の宇野元明社長は「三井という会社がどのような事業を行っているのかを多くの人に知ってほしいという思いから、インドネシア人社員が中心となり企画した」と出展の理由を話す。
 宮崎県人会は5年ぶりの出展。みそとだしで仕上げる宮崎の郷土料理「冷や汁」を振る舞った。森本紀勝さん(78)は「インドネシアの人にも健康的な食品の良さを伝えたい。2日間で200食以上は売れるはず」と手応えを語った。ブース内では宮崎県の観光名所も紹介。「九州全体で旅行に来る人を増やしたい」と熱意を見せた。(平野慧、大野航太郎)

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