マカッサルで経験共有 ビジネス&テクノロジー・シンポジウム 4社が取り組み紹介

 日本インドネシア国交樹立60周年事業のビジネス&テクノロジー・シンポジウムが28日、南スラウェシ州マカッサルのサヒッド・ジャヤ・ホテル・マカッサルで開かれた。5月にジャカルタでスタートしバリに次いで3回目。スラウェシに深い関わりのある日系企業など4社がプレゼンテーションを行い、それぞれの技術やノウハウ、人材育成、ビジネスモデルを紹介した。

 シンポジウムには、南スラウェシ州政府のデニー・ラワン経済財務開発担当知事顧問や宮川勝利在マカッサル領事事務所長、日本貿易振興機構(ジェトロ)ジャカルタ事務所の松本暢之次長らが出席、同地域の企業関係者や大学関係者など約100人が熱心に聞き入った。
 デニー顧問は、「南スラウェシ州の2018年6月の輸出は1億1800万ドルで、うち日本向けが74・7%に達する。ことし第3四半期の国内総生産(GDP)成長率は7・38%と高い伸びを示すと予測されており、同州に雇用を産むだけでなく大きな経済効果をもたらす。日本との関係は60周年を迎え、今後もますます重要にダイナミックになっていくだろう」と語った。
 ジェトロの松本次長は、「日本とインドネシアはこれから対等なパートナーとして、共存共栄する関係を築いていく。国交樹立60周年を契機に、日本の技術やビジネスのノウハウがインドネシアの日常生活の中にどのように浸透し、社会に貢献しているのかをあらためて知るきっかけになれば」とシンポジウムの意義を語った。
 各社のプレゼンテーションでは、スラウェシ産カカオを原料に日本でチョコレートを生産するDariK(ダリケー)の吉野慶一社長が、カカオ豆の質を向上させたエピソードを語った。「見た目も買い取り価格もあまり変わらないことから、農家の人々は手間を惜しみ、カカオの質を高めるために必要な発酵プロセスをやっていなかった。そこへチョコレートを買うために開店前から列をなして待っているバレンタインデーの日本の状況を実際に見せ、消費者に思いをはせ、質の高いものを作ることの意義を説いた」と話すと、会場は拍手に包まれた。
 トアルコ・ジャヤの石井亮社長は、トラジャコーヒーの40年にわたる歴史を説明。1978年、スラウェシ名産の幻のコーヒー、トラジャコーヒーを復活させ、品質要求の厳しい日本市場で認められる高品質のコーヒーを確立した経緯をたどった。
 トヨタ自動車のインドネシア現地製造法人・トヨタ・モーター・マニュファクチャリング・インドネシア(TMMIN)は「トヨタにおける人づくり」として同社の取り組む人材育成について紹介。システム開発を手掛けるオプティムは、スラウェシ島やスマトラ島で行ったフィールドスタディーから、最先端の技術でインドネシアの農業が抱える問題への解決にどのように協力できるか展望を語った。
 シンポジウムは10月に北スマトラ州メダン、12月に東ジャワ州スラバヤで開催される。(太田勉)

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