独立73周年多様性尊重 大統領宮殿で式典 伝統衣装で祝う

 73回目の独立記念日を迎えた17日、全国各地で記念行事や運動会が開かれた。中央ジャカルタのイスタナ(大統領宮殿)で行われた記念式典でジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は、昨年に引き続き、地方の伝統衣装を着用。民族や文化の多様性を尊重する姿勢をあらためて国民に示した。アジア大会の開幕を18日に控え、街はいっそうの祝賀ムードに包まれた。
 昨年の式典では南カリマンタン州の伝統衣装を着たジョコウィ大統領。ことしはアチェ州の伝統衣装を選び、「私たちの国には、たくさんの慣習や伝統がある」と語った。イリアナ夫人は西スマトラ州ミナンカバウ、ユスフ・カラ副大統領夫妻は南スラウェシ州ブギスの衣装を身に付けるなど、閣僚や大統領警護隊に至るまで全国各地の伝統衣装を着用し、国是「多様性の中の統一」を体現。式典は華やかな雰囲気に包まれた。
 メガワティ氏やハビビ氏ら歴代大統領も伝統衣装姿で出席した。昨年は、メガワティ氏との確執が伝えられるユドヨノ氏が出席し、周囲を驚かせたが、ことしの式典にユドヨノ氏の姿はなかった。
 ジョコウィ大統領は午後、国旗の紅白カラーのスポーツウエア姿に着替えてアジア大会の聖火をイスタナで受け取った。

■10万人に恩赦
 政府は独立記念日の17日、全国の受刑者10万2976人に1~6カ月減刑の恩赦を与えたと発表した。すでに6カ月以上拘留されている受刑者が対象で、宗教冒とく罪で禁錮2年の判決を受け、西ジャワ州デポック市に収監されているバスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)元ジャカルタ特別州知事も2カ月減刑の恩赦を受けた。(木村綾)

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