がれき下から女性救出 死者105人に ロンボク島地震
西ヌサトゥンガラ州ロンボク島北部で5日に発生したマグニチュード(M)7・0の地震で、国家防災庁(BNPB)は7日、死者数が105人に達したと発表した。北ロンボク県の村では20代女性が発生から2日目で救出された。離島の観光地ギリ3島では、6日午後8時までに外国人観光客338人を含む4636人がロンボク島バンサル港やバリ島ブノア港へ救出された。
アンタラ通信によると、最も被害が大きかった北ロンボク県にあるプムナン郡東プムナン村で7日、倒壊した住居の下からナディア・レファニアさん(21)が救出された。近くの主婦がうめき声を聞き、助けを求めた。救難部隊は傷つけないよう手作業でがれきをより分けて女性を見つけると、最後は重機を投入した。救難ボランティアの一人、マルコス・エリックさんは「4時間かかったが、生きて見つけることができて良かった」と語った。
同県と東ロンボク県の一部では電柱が破損するなどして停電が続いている。このため、通信にも障害が発生している。通信各社は、州内945基地局のうち影響があった616局の復旧を急ぐ。
日本からは医療支援、被災者捜索のため、日本の認定特定非営利活動(NPO)法人ピースウィンズ・ジャパンの日本人医師1人とコーディネーター1人が7日朝、現地入りした。救助犬3匹を含むレスキューチームも8日夜に現地入りする予定。BNPB発表による負傷者は、6日と変わらず236人だった。
ロンボク国際空港は9日まで24時間営業を続ける。(中島昭浩)