聖火アチェに到着 アジア大会
8月18日開幕の第18回アジア大会の聖火リレーは31日、2004年末の津波被害を乗り越えた国内最西端のアチェ州に到着した。8月1日には北スマトラ州のトバ湖周辺とリアウ州内を巡る。
南スマトラ州マカッサル市、南カリマンタン州バンジャルマシン市を巡った聖火は31日、アチェブサール県の空軍基地に降り立った。婚姻などに用いられる、米粉などを水で溶いた「テプンタワル」を使った伝統儀式の「プシジュック」で今後のリレーの無事を祈った。
バンダアチェ市に入ると、バイトゥルラフマンモスクや津波博物館前などをリレーでつないだ。アジア大会組織委員会(INASGOC)のエリック・トヒル委員長は「津波から14年がたとうとしている。アチェは被害を乗り越え発展してきた。アチェの人々にもアジア大会の熱を感じてもらい、大会の成功を祈ってもらえれば」と話した。
聖火リレーは1日、トバ湖周辺を巡った後、夕方にリアウ州に向かい、シアク県のシアク王宮を目指す。2日はプカンバル市内に到着する。(中島昭浩)