6割強が起業志望 コンパス意識調査 インドネシアの学生

 日刊紙コンパスが全国20都市で実施した大学生に対する意識調査で、「将来的に手に入れたいもの」という質問に対し、「自分の会社」との答えが62・5%に上り、多くの学生が起業したいと考えていることが分かった。30日付同紙が報じた。
 国際比較で、起業家志望が少なく、勤め人志望が多いと指摘されることがある日本とは対照的な、現代インドネシアの学生像がうかがえる。
 この質問への回答は、「給料の高い仕事」15・3%、「自分の家」14・2%、「多くの海外旅行をすること」8%が続いた。
 また「最も重要だと考える将来の課題は」との質問には、53・5%が「仕事」と回答した。
 調査は2017年12月に17歳以上の大学生を対象に行い、275件の回答があった。
 高まる学生の起業意欲に対応しようと、大学では起業支援の取り組みが進められている。ジョクジャカルタ特別州のガジャマダ大学(UGM)は数年前に、実践的な起業の訓練や指導をするセンターを設立。既に学生起業家が誕生しているという。
 一方、スイスのサンガレン大学の中小企業・企業家活動研究所などが、50カ国の大学生、大学院生を対象に実施した起業意識調査「GUESSS2016」によると、日本の大学生で卒業直後に「創業者として自分の会社を経営する」を選んだのは0・9%、卒業5年後でも11・7%にとどまった。調査レポートは日本の学生の起業意思について、調査対象国の「平均値より低い」と結論づけた。
 同調査は日本では2016年4~7月に24大学で実施、1490件の有効回答があったという。(上村夏美)

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