HI歩道橋撤去へ 地下道完成まで信号設置 ジャカルタ
アニス・バスウェダン・ジャカルタ特別州知事が発表した中央ジャカルタ区のホテル・インドネシア(HI)前ロータリー周辺の歩道橋撤去。大量高速鉄道(MRT)の駅と接続する地下道が完成するまで、タムリン通りに横断歩道と信号機を仮設する計画だ。
アニス知事は歩道橋撤去の理由について、地元メディアに対し「歩道橋は、ロータリーにある歓迎の像の眺めを妨げる。像は1962年にインドネシアで開催されたアジア大会を歓迎するため設置された。アジア大会に訪れる人を歓迎するシンボルとして、再び眺めよく見通せるようにしたい」と語った。
また、歩道橋はお年寄りや車いすの人には親切でないと指摘した。
州営MRTジャカルタ(MRTJ)によると、地下道が完成するまで、仮に信号を設置、押しボタン式横断歩道にする。横断歩道の使用が始まった後、歩道橋の撤去作業を開始する。
地元メディアによると、撤去作業は約1週間、事業費は約1億ルピアを見込んでいる。
建設が進むMRTの地下道が完成すれば、横断歩道はなくなる見通し。
24日午後4時ごろ、仕事を終えて同歩道橋を通った会社員女性のアミル・チェチャさん(24)は、近くのイマム・ボンジョル通りにあるドイツ銀行で働く。「この歩道橋は、お昼ご飯を食べにグランドインドネシアモールへ行き来するときなど、毎日使っている。信号待ちでこれまでより長く移動時間がかかってしまいそう」と話した。(上村夏美、写真も)