「インドネシア」大合唱 アジア大会聖火リレー
ジョクジャカルタ特別州と中部ジャワ州ソロ市で19日に行われた第18回アジア大会の聖火リレー。沿道には多くの市民が詰めかけ、「インドネシア!」の大合唱。ソロ市で多くのイベントが開かれ、8月18日の開幕に向けて盛り上げた。
ジョクジャカルタ市内目抜き通りのマリオボロ通りでは、2017年10月からのイベント「路上彫刻プロジェクト」で設置されたアルミ製の大きなライオンの像の脇を通り抜けた。この像はセルフィー(自撮り写真)スポットとして観光客にも人気だ。
ソロ市では女優のディアン・サストロワルドヨさんも走った。同市在住の主婦リニ・マルディヤントさん(48)は市庁舎で孫2人と聖火の到着を2時間待った。「主婦仲間も子どもたちもいつまでも消えない聖火がどんなものかを見たくて待ち望んでいた。インドネシアに来てくれて良かった」と笑った。
20日は、ソロで多数のイベントが開かれた影響で、次の目的地での聖火リレーに遅れが生じた。同日、東ジャワ州ブリタル県にあるスカルノ初代大統領の墓や県庁舎を通過。午前9時ごろに始まる予定だったが、到着したのは正午すぎ。次のマラン市でも3時間ほどスタートが遅れた。
21、22両日も東ジャワ州内を巡る。州内観光地のブロモ山では火口周辺まで聖火を運び、イジェン山では国際自転車レースのルートをランナーが自転車に乗って走る。23、24両日にはバリ島に入り、タナロット寺院や新名所のガルーダ・ウィスヌ・クンチャナ(GWK)などを巡る。25日に西ヌサトゥンガラ州マタラム市、26、27両日に西パプア州ラジャアンパット県とソロン市に入る。(中島昭浩、写真も)